ファクタリングの注意点

手形割引業者の注意点は以前教えました。ファクタリングを利用する場合も、手形割引業者のようなファクター社と言う物が存在します。このファクター社の選び方もまた注意が必要なのです。ファクタリングと言うのは、取引内容が実は少し複雑で、単に手形を割り引くというだけではありません。企業とファクター社だけで契約が成り立つ取引と、企業、ファクター社、取引先の3社で取引が成立する場合もあります。普通で考えれば、ファクター社と企業だけで済む手続きが良いのは当たり前だと思いますが、信用問題などやファクター社によっても、この取引方法には違いが出てきてしまうのです。

そこでまず企業とファクター社だけで取引を行ってくれるファクター社を見つける事が重要となってきます。また気になる手数料を明確にしているかどうか、という部分もしっかりと見極めなくてはいけません。売掛債権を譲渡する形を取るので、ファクタリングでは手数料が20%以上取られる業者もいるそうです。ここまで来ると、いくら売掛債権の回収リスクがないとは言え、20%以上も差し引かれてしまう事になるので大幅な利益のマイナスになる事も考えられるのです。

銀行などの子会社でもファクタリングを行っているところもありますが、それ以外のファクタリング専門業者にもなると手数料一つを取ってもまちまちですので、複数のファクター社に見積りを取るのが常套手段になるでしょう。またファクター会社によっては、現金化してくれる金額の限度額も違ってきますし、現金化出来るスピードも異なります。売掛債権の質(信用度)によってもどこまで債権を買ってくれるのかという部分も変わってきます。

こうした事を考えるとファクター社にもこちらの希望金額、日程などを明確に伝えた上で見積りを出してもらうのが良いでしょう。

電子記録債権と手形割引とファクタリングの違い

債権の現金化の手段として類似しているように見える「でんさい(電子登録債権)」と「ファクタリング(売掛債権買取業務)」と「手形割引」はどのような共通点と違いがあるのでしょうか。まず最近出てきた電子記録債権(でんさい)の説明をしましょう。電子記録債権と言うのは、企業間の債権(売掛金など)を電子的に記録して管理する仕組みで、その債権の譲渡や割引も、パソコンやFAXを使って行なうことができます。そして「電子記録債権(でんさい)」を譲渡する場合、譲渡する企業は保証人になります。したがって、支払企業がその債権を支払う事が出来ない場合には、譲渡した企業は保証人として支払い義務を負うこととなります。

一方、ファクタリングについても売掛債権を現金化する方法として流行りつつあります。電子記録債権と同じで受取企業(商品等を納入する側の企業)は売掛債権を譲渡することができます。また、債権を譲渡することにより、受取企業は支払期日前に現金を受取ることができます。そして支払期日が来ると、支払企業の銀行口座から資金が引落とされて決済されます。最後にシステムを使って自動的に行う事が出来ます。

これだけを見ると電子記録債権とほぼ同じように見えます。しかし大きな違いとしては、電子記録債権は手形と同じで、手形のシステム版という仕組みになっていますので、不渡りが起きたりする危険性もあります。手形が便利になった、と言う事ですね。ファクタリングはこのように負債をかぶる必要がありませんので、財務諸表の健全化の上ではメリットが大きいと言えるでしょう。

電子記録債権と手形割引は基本は同じと思って頂いて結構です。ファクタリングの方が手数料などは高くなりますが、債権の現金化以外にもメリットはたくさんありますので、これからは電子記録債権(でんさい)よりもファクタリングの方が伸びてくると言われています。

手形割引とファクタリングの違いとは

よく手形割引と手形貸付、ファクタリングを混同していることも非常に多くなっています。確かに一見、説明を聞くと何が違うのか?と思ってしまうのもわかります。しかし実際にはまったく違いますので、手形割引と手形貸付、ファクタリングの違いについて教えてましょう。手形割引と言うのは、支払い期日前に銀行や割引業者へ手形を持っていき、手数料を差し引かれてキャッシュ化する事です。そして従来の期日には返却するという形をとります、手形貸付については、手形自体を担保にしてお金を借りる手段となりますので借入れとなります。そしてファクタリングも売掛債権を移動させる事には変わりませんが、ファクタリング業者が売掛債権を買取るので、返金する必要はありません。しかも手形割引ですと不渡りを起こす可能性がありますが、ファクタリングの場合は不渡りの可能性はあってもファクタリング業者が持ちますので危険度は一番少ないと言えます。その分、ファクタリング業者に支払う手数料は高めの設定となっているのが特徴です。

これが手形割引、手形貸付、ファクタリングの大きな違いになります。どれも一見同じような資金調達方法に思えますので、それぞれの特徴をしっかりと理解して自社にあった資金調達方法として利用する重要な事になります。

手形を割り引く業者への注意点とは?

手形割引をする場合、手形割引業者を使う事があるのですが、その業者への注意点を教えましょう。今の時代はインターネットなどでも手形割引業者がたくさん出てきます。そこへ問い合わせをして担当の方と話をするだけでは不安も残ります。そこで以下の事を注意して割引業者をお付き合いをするのが良いと思います。まずしっかりとした見積書をもらう事が大切です。キャッシュ化したい日にちをきちんと割引業者へ伝え、その日付で見積りを出してもらうようにする事です。そして見積書が出来たらファックス、メールなどで送ってもらうようにしてください。

ここで注意点があります。手形割引の予定日を伝えても見積書を出さない業者が存在します。または出せない。こんな手形割引業者とは付き合ってはいけません。次にもし先方へ来社をして打ち合わせをする場合。この場合は、入り口付近に貸金業登録票が掲示されていなくてはなりません。また来社をする場合は事務所の雰囲気も気にする事が必要です。汚い事務所や挨拶すら出来ない従業員がいるような手形割引業者もやめておいた方がよいでしょう。インターネットで口コミや評判の情報を調べるのも一つです。

そして手形を送付する時、手形を送付する前に必ず確認しておかなければならない事があります。事前に裏書をファックスで確認する業者が良い業者です。もし裏書の不備などが出た場合には再度訂正をしなくてはならず、期日が遅れる為です。優良な手形割引業者は、事前に手形の送付方法と到着時間も確認をする事が多いです。銀行送金が出来るのは午後3時迄ですので、その時刻に間に合うよな送付方法を提案してくるのが優良な割引業者となります。

このような部分がしっかりとクリアされている割引業者なら信用をして付き合いをしても良いと思います。もし一つでも怪しい部分があるようでしたら、それは他の業者を探すべきですね。

手形割引とは?どういう意味?

手形割引と言うのは、商業手形割引とも言います。この手形割引についてまとめてみたいと思います。手形割引と言うのは、会社(自社)が商品の提供、納品、サービスの提供、実施などを行った時にその対価としてもらう現金の代わりに手形として受け取る事があります。そこで手形割引とは、金融機関(銀行など)や金融業者がその受取手形を支払期日前に買い取って現金化することを「手形割引」を言います。手形割引とは、手形の期日前にキャッシュ化するわけですから、手形の期日までの金利(年利)を割引料として支払うことになります。また割引された手形は、期日に支払いをしてくれた金融機関に返す事になります。手形割引は期日前に手形から手数料を差し引かれてお金を借りるようなイメージになります。

そして手形貸付という制度もあります。これは読んで字のごとく、手形を担保に入れてお金を借りる事を指します。これは手形割引とはまったく意味が違ってきますのでネットなどで調べる時には注意をした方が良いでしょう。

手形割引と言うのは借金ではありません。あくまでも期日の前にキャッシュ化することで、後から支払いをしてくれた銀行や割引業者へ取り立てを言う形で決済をしなくてはなりません。キャッシュフローをあくまでも早める為に使われる手段となります。